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しましま体験談

28の離島へき地を経験した薬剤師みかんさんが語る、宇久島の魅力「島民や移住者との交流の場があります。お魚をくれる人もいました」

今回は、宇久島の病院で半年の勤務経験がある薬剤師、みかんさんに取材を行いました。

みかんさんは、尋常でないほど転職を繰り返されており、かつ転職先が離島へき地ばかりという、とても珍しい方ですが、なんと新卒で最初の就職先は東京都内の総合病院でした。詳しい経歴は、こちらの記事で紹介しております。

宇久島は、長崎県五島列島の最北部にある島です。

宇久島の位置(Google Map)。

五島列島における宇久島の位置

五島列島における宇久島の位置(黄色)。Modified by Pekachu [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

なぜ宇久島で働くことを決めたのか? 宇久島はどんなところなのか? また、なぜ宇久島を出ることになったのか? そのあたりを詳しく聞いてみました。

プロフィール

みかんさん

離島へき地を尋常でないほど転々としている、40代後半の女性薬剤師。旦那さんと10歳になる双子のお子さんとは離れて暮らしていますが、休みを取って定期的に帰っているそうです。みかんさんの詳しい経歴はこちら

なんで宇久島で働いていたんですか?

――宇久島を選ばれたのはなぜでしょうか。

宇久島のある五島列島はキリスト教の関係で有名なんですけど、知っていますか?江戸時代に、禁教令というキリスト教を弾圧する命令があったのですが、隠れてキリスト教をずっと信仰している人たちがいました。その人たちが長崎や五島列島に移り住んだことで有名なんです。

そんな私は仏教で、特にそこまで厚く信仰しているわけではありません。ですが、友人にキリスト教の方がいて、すごく厚く信仰していたんですよ。それで日本のキリスト教の歴史のとか、隠れキリシタンのこととか、教えてくれたのですがあまり分からなくて、実際に五島列島に行ってキリスト教の話を聞きたい!という好奇心が生まれ、そこから五島列島で働いてみたいと思うようになりました。

頭ヶ島天主堂

五島列島の一つ、頭ヶ島にある頭ヶ島天主堂。画像:株式会社ぐるなび様「ぐるたび」より引用

頭ヶ島天主堂の堂内

堂内は花柄模様の装飾があしらわれている。画像:株式会社ぐるなび様「ぐるたび」より引用

五島列島の中でも宇久島を選んだのは、その時たまたま求人があったからなのですが、残念なことに、宇久島はキリスト教を信仰してる方が少ないのか、知り合うことができませんでした。きちんと調べれば良かったです……。

――宇久島のある五島列島は、人からどのような場所だと聞いていましたか。

「五島列島なんて何もないところだよ!本当に行くの?」と言われていました。それに対して私は「ひどいな〜!何もないところだからこそ魅力があるんだよ!」と怒っていました(笑)。

給料とかってどんな感じなんですか?

――宇久島に転職される際の、年収提示はどのようなものでしたか。

宇久島の診療所ですが、土日祝休み、夜勤なし、給料は月25万円でした。

――家賃補助や、転居費用の提供はありましたか?

家賃補助も、転居費用も、全額提供がありました。

家は職場の方が探してくれました。自分で探すのは大変だったので助かりました。

面接の時に、「お魚を持ってきてくれる方がいるからたくさん食べられるよ」と言われたり、島の良いところの話をされたりして、なんとしてでもここで働いてほしいという感じが伝わってきました。とても必死で一生懸命さが伝わってきたので即決しました。

宇久島ってどんなところですか?

――はじめて宇久島に来て、島内や職場を実際に見たときにどのようなことを感じましたか。

島内は、何もないところだと想像していたのですが、商店もありましたし、公園みたいな子供の遊び場もありました。人も歩いていて、漁師さんが多いのかな、という印象でした。砂浜はキレイでずっと見ていたくなるような感じでした。

職場は、古かったです。トイレも古くて。本当にここで働くの!?と不安になりました。職員の人たちも第一印象は少し暗い感じで怖かったです。でも実際に働き始めたら、とても面白い人たちでした(笑)。

――宇久島に来て初めて気付いた、利尻島でのお仕事の良いところを教えて下さい。

良いところは、外部から来た人でも暖かく迎えてくれる環境であることです。島出身の人、都会から移住してきた人、酪農をやりたくて移住してきた人、サーファーなど、様々な人たちと交流できる場がありました。私がこの島に住むことを知って「飲み会やるから」と声をかけてくれて嬉しかったです。

また、面接時に伺っていた「お魚を持ってきてくれる方がいる」という話は本当でした!お刺身や鍋でよく食べていました。キビナやブリが特に美味しかったです。

キビナ

キビナは五島列島の方言で、キビナゴという約10㎝の小さな魚のことです。画像:東京蔵屋敷.com様「Online Shop」より引用

キビナのお刺身

キビナは鮮度が落ちやすいため、お刺身で食べられるのは贅沢なことらしいです。画像:東京蔵屋敷.com様「Online Shop」より引用

キビナのいりやき

キビナと野菜の鍋のようなものを、キビナのいりやきと言うんだそう。画像:東京蔵屋敷.com様「Online Shop」より引用

――反対に、悪いところを教えて下さい。

悪いところは、薬剤師として働くには勤務先が少ないことです。病院が1つしかないので、空きが出るまで待つしかないです。

――宇久島に来てびっくりしたことや、笑えるエピソード、思い出深い出来事などがあれば教えて下さい。

宇久島では、小さい子どもが釣りをしていてビックリしました。近所に住んでいる家族と仲良くなって「釣りに行こう」と誘われたのですが、その時に、小さい子どもも普通に餌をつけて釣りをしていたんです。私は釣りの経験がなかったので、その小さい子どもに教えてもらいました。

しかも、小学生の子は魚もさばけるんです。さばいて、お刺身にもできるんです。すごいですよね。島に住む子だからこそだと思いました。

――宇久島では車は必要でしょうか。また、普段どこで買い物されていましたか。

バスもありますが、車は運転できるならあったほうが断然良いです。

買い物は普段は丸宮商店、たまにファミリーショップに買い物に行っていました。宇久島のスーパーは私が行ったところは対応も良く、変なところはなかったです。スーパーで売られている魚はすごい新鮮ですよ。ちなみに大手コンビニエンスストアは無いです。地元の商店ばかりです。

――最終的に宇久島を出られた理由や経緯を教えてください。

宇久島での生活は特に不満もありませんでしたが、飽きてしまいました。このままずっと働いてもいいかなぁと思うほどだったんですけど、マンネリというか、だらだらというか、なんというか……。ある程度、人間関係も出来上がって、生活スタイルやリズムも形成されて、慣れてしまったんです。上手く言葉にできないのですが、「このままでいいのかな」というモヤモヤした気持ちがあって、出ることに決めました。

読者の薬剤師さんへのメッセージをどうぞ

――その他、宇久島を勤務先として検討されている薬剤師さん向けになにか伝えたいことがあれば教えて下さい。

五島列島の中でも宇久島は薬剤師の求人が極めて少ないので、すぐに働きたいと思っても難しいかもしれません。

知らない土地に住んで働くのには勇気がいりますが、昔からの島民や移住してきた人などとの交流の場もありますし、サポートしてくれる方もいるので、安心して生活することができますよ。

あとがき

作成中

著者プロフィール

鈴木 裕也(すずき ゆうや)

Webディレクター、ライター。当サイト「SHIMA SHIMA」の立ち上げや、「ドラおじさんの薬剤師・転職相談室」の運営など。愛知県豊田市のスーパー山奥で育ちました。大学進学のときに上京しまして、今は東京で妻・息子4歳・娘2歳の4人で暮らしつつ、小さい会社をゆるゆる運営しています。

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