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しましま体験談

種子島で働いていた薬剤師・岡山大好き薬剤師さん「同じような仕事に追われるだけの毎日に疑問を感じた」

今回は、種子島の調剤薬局で2年半の勤務経験がある薬剤師、岡山大好き薬剤師さんに取材を行いました。

種子島は、鹿児島県南部に位置し、奄美大島、屋久島に次いで3番目に大きい離島です。

種子島と鹿児島県の位置関係(Google Map)。

岡山大好き薬剤師さんは、大阪の調剤薬局で半年、種子島の調剤薬局で2年半、そして現在は岡山の調剤薬局で働いています。「種子島の良さをお伝えしたいです!」と仰っていました。

種子島にはどんな良いところがあるのか? そんな種子島からなぜ出ることになったのか? そのあたりを詳しく聞いてみました。

プロフィール

岡山大好き薬剤師さん

大阪の調剤薬局で半年、種子島の調剤薬局で2年半、そして現在は岡山の調剤薬局で働いている30代前半の男性薬剤師。「もし自由に働く場所が選べるなら、離島での仕事や生活は一度は経験された方がいいと思います」とのこと。

なんで種子島で働いていたんですか?

――大阪の調剤薬局で働き続ける選択肢もあったと思いますが、なぜ種子島で働くことを決められたのか、理由や経緯を教えて下さい。

大阪の薬局では毎日時間に追われていて、仕事もほとんどが変わりないような処方で、このままで良いのだろうかと悩んでいました。

そのことを大学時代の先輩に相談したところ、田舎の方が当時と違う働き方ができるのではないかというアドバイスをもらいました。

その時に登録していた転職会社の人に話したら、島がいいのではないかという提案があり、それがきっかけで働き始めました。

――転職会社の方からは、おそらく種子島以外の離島へき地の求人についても案内があったのではないかと想像いたします。実際にどの離島の案内があり、どの離島に面接に行かれ、その中でも種子島を選ばれた理由は何でしたか。

他に提案があったのは、沖縄本島の那覇市と、東京の大島ですね。ただ、どちらも渡航費が出ないということだったので、とりあえず種子島に行ってみて、ダメだったら次に行こうと考えていました。

結局、種子島での採用が決まったので他の所は行かなかったです。

給料とかってどんな感じなんですか?

――種子島に転職された際の、条件提示はどのようなものでしたか。

年収は具体的にはお伝えできませんが、大阪で働いていた時より100万円ほど上がりました。

――家賃補助や、転居費用の提供はありましたか?

家については借り上げ社宅があったため、家具家電付きで住ませてもらってました。そのため転居費用もほとんどかからず、全て宅急便で送れるぐらいの荷物だけでしたが、その費用も出していただけました。

離島に転職するの、不安じゃありませんでしたか?

――種子島で働く上で最も不安だったことや、懸念されていたことを教えて下さい。また、それらは実際に種子島に来てみてどうだったか教えて下さい。

一番心配していたのは、何も無いのではないかということでした。大阪での便利な生活に慣れていたので、退屈してすぐに島での生活や仕事に飽きがくるのではないかと思ってました。

でも実際はそんなことはなくて、観光できる場所だったり、遊びに出かける場所もあり、比較的快適に過ごせました。

――具体的にどのような遊びや過ごし方をされていらっしゃいましたか。また、周りの薬剤師さんはどのような遊びや過ごし方をされていらっしゃいましたか。ご存知の範囲で教えてください。

島で最初に行ったのは、やはり宇宙センターですね。実際に打ち上げは見ることができなかったのですが、見学することはできました。

種子島宇宙センター。動画:JAXA宇宙航空研究開発機構様より

また、夏のシーズンは海で泳いだり、時間があればスキューバダイビングに出かけたりしていました。島の薬剤師さんは釣りが趣味の人が多くて、よく穴場を案内してもらってました。

種子島ってどんなところですか?

――種子島に来て初めて気付いた、種子島でのお仕事の良いところ悪いところをそれぞれ教えて下さい。

とにかく島の人たちが優しいんです。早く島の生活や仕事に慣れてほしいのか、なんでも教えてくれて、困ったという経験がほとんど無かったです。島独特の文化なのかもしれないですが、みんなで協力していきましょうっていうのが当たり前な場所でした。

反対に悪いところは、人との距離が近いのであまり干渉されたくない人には向いてないとこです。

――島の人たちが優しい、と最も強く感じたのはいつですか。具体的なエピソードを教えていただきたいです。

島の人たちの優しさを強く感じたのは、入ってすぐでした。まだ島に来たばかりで自分は車も持ってなくて、少し離れたところからの通勤だったので、毎日一緒に帰るタイミングの人が車で送ってくれたり、朝も通勤してたら拾ってくれたりして助かりました。

仕事でも、ちょっと癖のある患者さんに当たった時にはすぐにフォローに入ってくれて、トラブルになったりするのを未然に防いでくれていました。その患者さんは5分しか待たないという方で、とても5分では無理な処方箋でした。自分が対応に当たっていたら、替わるよ~と他の薬剤師さんが替わってくれることが何回かありました。あとでその患者さんについて聞いたら、薬局でも有名なちょっと変わった方で、コツがあるんですって言われてました。

――島に来てびっくりしたことや、笑えるエピソードなどがもしあれば教えて下さい。

島で一番ビックリしたのは、とにかく虫が大きいことです。暑い日に職場の窓を開けているとたまに虫が入ってくるのですが、とにかくサイズが普通より大きいということでした。

小さい頃から田舎で育っていたので虫なんかは全然平気でしたが、島のサイズにはビックリしました。

――最終的に種子島を出られた理由や経緯を教えてください。

島での生活には何不自由なく送れていたのですが、岡山に住んでいた祖父の介護が必要になったため出ることにしました。

それまで一人で暮らしていた祖父ですが、歩くのも困難になって、認知症の兆候も見られ始めたので、誰かが一緒に住まないといけなくなったのがきっかけです。

読者の薬剤師さんへのメッセージをどうぞ

――その他、離島へき地を勤務先として検討されている薬剤師さん向けに、なにか伝えたいことがあれば教えて下さい。

もし自由に働く場所が選べるなら、離島での仕事や生活は一度は経験された方がいいと思います。

人手が足りていない場所も多いので、大切にされて、力を存分に発揮できる環境もあるのでおすすめです。悩んでいるなら思い切って飛び込んでみるのもアリだと思いますよ。

あとがき

▼キャリアアドバイザーのコメント

>大阪よりも100万あがった
やはり離島僻地相場はおかしいですね。転職するだけで100万UPは異常事態です。しかも家具家電の住居付き……。

観光はもちろんですが、スキューバなどのマリンスポーツが好きな方が離島で働いているケースが多いように感じます。趣味と待遇は確実に両取りできる環境だと思います。

人手が足りないから大切にされる・力を発揮できると振り返れているのは素敵ですね。薬剤師として働くのは疲れたけど、仕事はきれいじゃないという方は一度離島を経験すると、ハッピーになれるのではないかと感じました。まわりに大切にされ、頼られ、だからこそもっとがんばる。といった好循環になれる環境が離島にはあると思います。

著者プロフィール

鈴木 裕也(すずき ゆうや)

Webディレクター、ライター。当サイト「SHIMA SHIMA」の立ち上げや、「ドラおじさんの薬剤師・転職相談室」の運営など。愛知県豊田市のスーパー山奥で育ちました。大学進学のときに上京しまして、今は東京で妻・息子4歳・娘2歳の4人で暮らしつつ、小さい会社をゆるゆる運営しています。

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