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しましま体験談

石垣島と鹿児島県鹿屋市で働いたことがある薬剤師・つるぽんさん「応援で様々な地域や病院を経験できることに魅力を感じた」

今回は、沖縄県・石垣島・鹿児島県鹿屋市で勤務経験がある薬剤師、つるぽんさんにクラウドソーシングサイト経由で取材を行いました。

「新卒から徳洲会グループの病院で5年間勤務していたため応援になりますが、3年間は沖縄県。2ヶ月間は石垣と、鹿児島県の大隅鹿屋。1年間は地元の名古屋でした。現在は、愛知県稲沢市の調剤薬局で勤務しています」とのこと。

新卒で沖縄に来られていますが、なぜ離島へき地で働くことを決めたのか? また、なぜ離島へき地を出ることになったのか? そのあたりを詳しく聞いてみました。

 

プロフィール

つるぽんさん

沖縄県の病院・石垣島の病院・大隅鹿屋病院で勤務経験がある、30代前半の男性薬剤師。「最近、カメラ撮影にハマっています。一眼レンズを購入し、この季節は週末に桜を撮りに出かけています」とのこと。

なんで離島へき地で働いていたんですか?

――石垣の病院と鹿児島の大隅鹿屋の病院は異動で行かれたとのことですが、これはご自身で希望されて行かれたのでしょうか? あるいは会社都合で仕方なくでしょうか? 理由や経緯を教えて下さい。

徳洲会は病院間での応援業務が盛んであり、人員がある程度いる病院は2ヶ月毎に1−2名の応援者を出すことになっています。基本的に2ヶ月間で、場合によっては2週間や1ヶ月の場合もありました。違う場所に連続で2ヶ月ずつ応援行った方もいました。そのため、若手の薬剤師を中心に応援は基本的に全員に回ってきます。

応援先は選ぶことはできず、毎年変わる事が多いです。もちろん断ることも出来ますが、普段では行かないような所に行けること、他の病院も経験したい事から応援業務を引き受けました。

行きたい人と行きたくない人は、初めは同じぐらいでした。ただ、実際に行ってみるとみんな良かったと言って帰ってくることがほとんどでした。

応援がある事は就職説明会の時に聞かされ知っていました。病院勤務で応援がある所がそもそも珍しいので、私にとってはそこがむしろ魅力に感じました。

給料とかってどんな感じなんですか?

――離島へき地に行かれた方には、転職したときの具体的な条件提示(年収や手当など)について必ず伺っていますが、上記の異動の際は何か見返りはあったのでしょうか。詳しく教えてください。

応援手当が給料に追加されます。確か月3万ほどでした。

住居は病院側が用意してくれ、石垣の時はアパート、鹿児島の時は病院の上の当直控え室でした。もちろん光熱費も負担してくれ、車も使用できました。石垣の場合は空いてる時に使えましたが、鹿児島の場合は1人に1台あり自由に使用できました。ガソリンも病院もちでした。

離島へき地に転職するの、不安じゃありませんでしたか?

――新卒で沖縄に来られた際も含めてですが、離島へき地で働く上で最も不安だったことや、懸念されていたことを教えて下さい。また、それらは実際に離島へき地に来てみてどうだったか教えて下さい。

気候や生活環境ですかね。同じ日本と言えど、気候も異なり、近くに食事する所があるかなど生活面が不安でした。

実際、生活面に関しては不自由無かったです。イオン系列のマックスバリューが石垣、鹿児島にもありましたし、大戸屋やマックなどのファーストフードも多く、食事には困りませんでした。

ただ、気候に関してはかなり苦労しました。1年を通して湿度が高く、梅雨の時は本当にジメジメして不快でした。沖縄も湿度は凄いですが、石垣に関してはまた1段レベルが上がります。スーツや鞄、靴などの革製品がカビました。湿気取りの水取り剤も購入しましたが、すぐに水でいっぱいになり全く役に立ちませんでした。

あと印象的だったのは台風ですね。年に2、3回は本当に凄い台風が来ます。沖縄本島の半分以上 が停電し、コンビニの電気もないので外は真っ暗な状態で、病院に避難していました。風も強く、家のドアや車のドアも両手で押さえないとすぐにもって行かれます。職場の人も突風で吹き飛ばされ電柱に打ち付けられ脊髄損傷した人もいました。

離島へき地ってどんなところですか?

――離島へき地に来て初めて気付いた、離島へき地でのお仕事の良いところ・悪いところをそれぞれ教えて下さい。

何よりも良い人が多い事です。みなさん気軽に話しかけてくれますし、特産の果物や野菜などもたくさんいただきました。

ただ、患者さんの方言が全然分からずに苦労したこともあります。その時は現地のスタッフに代わってもらいました。

あとは、物が届くのが遅いことです。Amazonで注文しても届くのには1週間程かかります。天気によってはもっとかかる場合もあります。薬も届くのが遅いため在庫は常に余裕を持つ必要があり、そこは苦労しました。重い輸液などは船便で運ばれてくるので、特に注意しました。すぐに欲しい薬は空港まで取りに行ったこともあります。

――離島へき地に来てびっくりしたことや、笑えるエピソードなどがもしあれば教えて下さい。

びっくりした事というか怖い話になりますが、離島や僻地はそもそも人口が少ない事もあり、みんながみんなの事を知ってるようでした。スーパに買い物に行けば、絶対知り合いに会うようですし、浮気や不倫などのスキャンダルもすぐに広まります。応援者の情報も1日にして広まったりします。

――最終的に離島へき地を出られた理由や経緯を教えてください。また、離島へき地を出られたあとで、離島へき地での勤務経験が活きていると感じる場面がありましたら教えてください。

当初から3年と決めており、それを過ぎれば地元に戻ろうと決めていました。この事は一番初めの面接時にもお話しはしました。

勤務経験が活きている事は、会話のネタになる事です。大体の人にこの事を話すと驚かれますし、興味をもって聞いてくれます。あとは石垣出身の人がおり、話が凄い盛り上がった事もありました。

読者の薬剤師さんへのメッセージをどうぞ

――その他、離島へき地を勤務先として検討されている薬剤師さん向けになにか伝えたいことがあれば教えて下さい。

若く独身の方なら絶対行くことをお勧めします。結婚したり、歳を重ねるごとにフットワークは重くなってしまうからです。

離島や僻地には旅行で行く事はあっても、生活する事は稀だと思います。その分、生活してみると気付ける点もたくさんあります。沖縄はゴキブリが多く、殺虫剤をかけるとこっちに向かってくるなど……これは嬉しくない情報ですが(笑)

あとは友人も増えます。県外から来てる人も多く、自分の経験としては良い意味で変わった人が多く、みなさんとてもアクティブで楽しい時間を過ごせました。

あとがき

▼キャリアアドバイザーのコメント

沖縄はゴキブリが多く、殺虫剤をかけるとこちらに向かってくるとのことで、沖縄で生活を送ることはあきらめようと思います(ゴキブリ苦手)。

徳洲会は素晴らしいと個人的に思います。離島僻地への応援は、人員不足だからではなく、医療人育成の一環。離島僻地で地域に貢献することや、困難な局面を乗り越えることが、医療人としての成長につながります。

医療人としてはもちろんですが、人として人生のネタが増えることは今後の人生を豊かにします。人とのつながりも人生の財産になります。日常では接点をもてないコミュニティに期間限定で参加できる仕組み、とポジティブにとらえれば応援業務も有意義になるでしょう。実際、徳洲会出身者からは応援業務が好きだったという人が多いです。

著者プロフィール

鈴木 裕也(すずき ゆうや)

Webディレクター、ライター。当サイト「しましまワークス」の立ち上げや、「ドラおじさんの薬剤師・転職相談室」の運営など。愛知県豊田市のスーパー山奥で育ちました。大学進学のときに上京しまして、今は東京で妻・息子4歳・娘2歳の4人で暮らしつつ、小さい会社をゆるゆる運営しています。

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